安全靴って便利ですね。手袋って便利ですね。
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは安全靴をはいて山へ芝刈りに、おばあさんは手袋をして川へ洗濯に行きました。
あるとき、おじいさんが山へ芝刈りに行くと、大きな桃がずっー、ずっーと木からぶらさがってきました。おじいさんはもっていたノコギリでその桃を切り落とそうとしたのですが、誤って、足の上に落としてしまいました。でも大丈夫。おじいさんは安全靴をはいていたので、怪我ひとつしませんでした。
それを家に持ち帰りおばあさんに渡すとこれじゃあ素手じゃあ切れませんねと、手袋を持ってきて、これで大丈夫。
ふたりでおいしい桃をいただきました。めでたしめでたし。
ここで、おじいさんの履いていた安全靴とおばあさんがはめていた手袋についてご紹介しておこう。この安全靴と手袋、じつは大変な優れもので、マニアの間ではかなりの高値で取引されているらしい。安全靴は桃太郎のおじいさんが履いていたということで、数百万の値がついているようだ。おばあさんの手袋にいたっては、桃太郎をその手で抱いたということもあり、噂によると数千万とも数億円ともいわれている。わたしもこの手袋はぜひ欲しい。では。